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ねえちゃんの
波打つ肉は海だ
もくもく動く手は雲だ
わくわく動く脇の下
ずいずい匂う食べ物は
だいどこと姉ちゃんの匂い
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たぶん
叫び声だと思います。
ガラスの鳴りの
遠い遠い鳴りの
ひ
ふふ
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重なるる
重ならるるれれ
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わたしが
わたしの知識が
受け継がれるとき
母の狂気なく
知識のみを受け継ぐとき
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虽然自己不是在悲哀的情况,
但世界上有的话,
还是留在我自己身体里。
突然会喷出来。
個人的には悲しい状況にいなくても、
世界に悲しいことがあったらそれは自分の身体に留まっていて、
関係ないふとした瞬間でも吹き出す事がある。
び
美
は
腐る
溶ける
散り乱る
拡がってく
赤黒い花
この怒りをどこで蓄えたのだろう
気づけば腹に満ちていたのだ
膝から見上げる猫の金目銀目
無理に名前をつけられぬ
飛べないおもりのような
理不尽につぶされる直前のカエルのような
潰されたカマキリの腹からまろび出る回虫のような
跳ねくりまくるる釣り上げられた魚のような
しとどに私を濡らしたのだ
それは地へと縛り付けるメスの血だ