び
美
は
腐る
溶ける
散り乱る
拡がってく
赤黒い花
この怒りをどこで蓄えたのだろう
気づけば腹に満ちていたのだ
膝から見上げる猫の金目銀目
無理に名前をつけられぬ
飛べないおもりのような
理不尽につぶされる直前のカエルのような
潰されたカマキリの腹からまろび出る回虫のような
跳ねくりまくるる釣り上げられた魚のような
しとどに私を濡らしたのだ
それは地へと縛り付けるメスの血だ
■
我的红色花
它想吃馒头
暖红血馒头
血馒头的血
被压迫的
我压迫的
我的
血
■
わたしの手のひらから
潰したヒナから
赤黒いバラの花
葉っぱはなく
トゲだけの
生きるが故の
黒い寂しさを隠し
花は赤く
口角を上げて笑う
かかとがすり減る
靴のかかとがすり減る
それをみるとき
そのくらい歩いたんだろうと思いをはせる
気づかぬ間に
すり減らせたわたし
苦痛のかかとがすり減る